戦争のない世界平和へ! 平和憲法を生かし、憲法九条改悪に反対する署名運動京都実行委員会

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守ろう憲法九条 2.18交流会

開会挨拶 基調報告 分科会報告 改憲論の泣きどころ 閉会挨拶
ご協力のお願い プログラム
 
開会のあいさつ

                              実行委員会共同代表 澤野義一

 私たちは、なぜ憲法9条を守ろうと主張しているのでしょうか。自衛軍を保持し一定の海外派兵をできるように、非戦・非武装の憲法9条を変えたとしても、憲法全体が悪くならないと思っている人たちがいるようですが、そうではありません。憲法9条を一つ変えることは、自民党の新憲法草案をみれば明らかなように、関連して他の条項にも根本的な改編が及ぶことになります。

 例えば、前文において、政府の行為によって再び戦争の惨禍がないようにすることや、諸国民の平和的生存権保障を規定している部分は削除されています。他方、国を守る責務が規定されています。憲法9条には、自衛軍が防衛以外に治安や災害活動に対処する非常事態権が導入されています。国民の権利・義務の章では、靖国神社等の大臣参拝を正当化する(過去の戦死者だけでなく将来もありうる戦死者を祀る)ために政教分離原則が緩和され、国家的価値優先によって人権を制限できる「公益及び公の秩序」が強調されています。統治制度では、総理大臣の権力強化がはかられ、軍の規律違反や有事法制違反で自衛隊や市民を裁く軍事裁判所が導入されています。軍事裁判所が導入されると、知る権利や裁判の公開原則も保障されなくなります。地方自治関連では、国が自治体に戦争協力を要請することを念頭においた、国と地方の役割分担と相互協力が明記されています。これらの規定は、すべて「戦争ができる国」を支える条項として機能することになります。

 このような憲法改悪を阻止するためには、私たちは憲法改正国民投票が実施されないような力、国民投票になっても負けない力をつけなければなりません。通常国会では国民投票法案が提出・審議されることになっていますが、賛成すべきではないでしょう。改憲反対論の中には、投票運動等を規制しない「よりましな公正な法案」ならば審議に応じるべきだという意見もありますが、憲法改悪反対運動に混乱をもたらすもので疑問です。

 意味のある国民投票や住民投票は、憲法の理念を実現するために、国民や住民自身の中から提案されてくるものでなければなりません。米軍再編に関連して、岩国市のように、自治体や住民に基地の負担をさせる政府の行為の是非を住民投票で問うこと、あるいは、住民に戦争協力を要請する有事法制・国民保護法に反対する京都市民が、昨年10月29日から11月28日の1カ月間で約4万1千の直接請求署名を集め、京都市に無防備・平和都市条例の制定を求めたような住民の署名活動などは、大変意義があります(議会審議の結果、条例案は否決)。しかし、政府・与党が提案している憲法改正国民投票は、アメリカ政府や財界等の要求に基づくものであり、国民の下からの切実な要求に基づくものではありません。

 本日の集会において、京都において「憲法九条改悪に反対する署名運動」に取り組まれている方々の経験交流を通じて、本来の憲法運動の理解が深められますことを期待しまして、ごあいさつとさせていただきます。

 
基調報告

                                事務局長   大谷心基

 二つの道がある。人間が人間として生きていく道と、人間たるを放棄し、「勝ち組」は神となり、「負け組」は道具となる道。そしてこのふたつは、平和憲法を改悪する道と平和憲法を生きる道と言える。自民党新憲法草案を読む限り、平和憲法改悪の道は、強大な力を持つ者が神のように立ち、その他の者を台所用品を棚に整理するかのごとくモノのようにシステムに整理する道のようだ。私たちが今一度人間として生きることを宣言し、神となるならそこから解放され、道具となるならそこからも解放される道、すなわち、平和憲法を生きる道を、覚悟を決めて選ぶ時が来ている。

 9条の動詞を見ると、私たちがすべきことは、戦争を放棄し、戦力を持たず、交戦権を認めないということがわかる。その行為はすべて否定形。否定形は消極的とも言われるが、この否定命題は極めて積極的である。様々な宗教・思想は数千年の対話を通じて「殺すな」という否定命題が平和のための最も積極的で普遍的な行動であることを証すが、平和憲法もそれを語る。9条の否定命題は世界で最も積極的で普遍的だ。

 だが自分の安全を脅かすものは殺してもいいという雰囲気も広がる。ここに殺しのある平和が生まれる。でもこういう平和を語る者は、それでみんなが安全になると語る。ここに嘘が生じる。殺しのある平和はみんなの安全を語られない。それは、一部の力ある者の安全を語り、力のない者は盾として危険なところに立たされる。すでに福祉や教育の分野で、権力も経済力も持たない者は危険を味わうような、それらの理念と逆のことが起こっている。こういう嘘のシステムの根源には、現9条をないがしろにする、殺しのある平和という嘘がはびこっている。これは権力と経済力を持つ者が神となり、そうでない者が彼らを守る道具となる世界を作り出す偽りの平和だ。

 こうして憲法改悪の動きが加速している。世論調査によると9条改悪反対が62%、賛成が30%(毎日05.10)である。賛成を表明する者は、殺しのある平和の言説にだまされている。

 そこで、当委員会の役割がひとつ見える。だまされている者たちに真実を伝えることだ。そこで分科会のひとつに「学習会活動」を用意した。全体会の講演はだまされている人々を解放に導くテーマを持つ。また、殺さない!と宣言した9条の改悪反対署名を集めることが、当委員会の中心活動である。現在の署名筆数は20万筆弱である。目標は130万筆。有権者の過半数を目指す。でかいことは、小泉さんや堀江さんとかに言わせるのではなく、私たちが言いたい。

 当委員会ができて1年9ヶ月。東京の9条の会より早く立ち上がった。この間「9」の日の行動が定着。毎月9日夕方に三条河原町で署名活動をしている。またいくつかの労組・団体で、「中心課題」と位置づけて運動がすすめられた。学区段階で有権者の過半数を目指す運動も始まっている。9条を守れ!という運動が「○○9条の会」結成などの取り組みとして生まれ、草の根で広がっていることは意義深い。K9MP、平和憲法の会京都、宗教者連絡会などの活躍も心強い。

 今後もさらに署名を共に集めていきたい。署名を集める運動の力量を高めるのに本日の交流は有益だろう。そして草の根運動の連帯のために当委員会がますます機能するよう整えたい。また、当実行委員会に参加・賛同してくださる個人、団体が増えてくれることを望む。そして来る5月3日の憲法集会を、ぜひとも共に立ち上げていきたいと思う。追って登録カードに記された先に連絡させていただきたい。今後ともよろしくお願いするばかりである。

 
閉会のあいさつ (分科会の特徴も含めて)
                                    事務局  服部 待 
1)交流会のまとめとして

 昨年の2・26交流会で講演いただいた高田健さんが、これからの「九条の会」の運動を展望して、「超党派のネットワークができたら、一つの党の外郭団体だけではなく、無党派も宗教家もみな含めて、市民運動家も含めた幅広いネットワークが、私はこの国で1万なりの数でできたならば、5割以上の世論を掘り起こすことはできるのではないかと思っている」(YMCAスタディシリーズD/2006年1月)と述べています。

 また具体的な運動展開についても、「真っ当な国民投票のルールを作る会」、「憲法行脚の会」と「憲法九条の会」の代表3人による、テーマ「国民投票法とどう向き合うか」という週刊誌の対談の中で、小森陽一さん(「憲法九条の会」事務局長)は、「国民投票になったら、そこで勝利できるようにしようということは、『九条の会』の呼びかけ人の皆さんは、いくつもの講演会でおっしゃっています。大事なことは、どうやったらどのくらいの期間でどの規模の運動で過半数を取れるのかという『仕込み』と『仕掛け』と『段取り』が必要でしょう」、「憲法九条について、本当のところはどうなんですかというところで運動することこそが外堀の運動です。『あなたはどうね』と、全戸訪問しながら、それを全住民と話して、確実にうちの地域では何対何ってわからなければ、勝てないでしょう。」(週刊金曜日No.594/2006年2月17日)とまで話されています。

 昨年7月30日に有明コロシアムで行なわれた1万人の集会で、大江健三郎さんは次のようなお話しをされました。大江さんは、「憲法九条の会」の運動を通じて大きな手応えを感じたことを韓国で開かれたシンポジウムで紹介し、「しかし、その憲法改定を阻止する力を、あと5年、10年と日本人が持ち続けて、それによって、日本と東アジアの国々、国民との真の和解を固めるために、私たちはしっかりした成果を上げることができるだろうか」と不安を語ったところ、アメリカの詩人である友人が、「ケンザブロ、あと5年は君の嘆くとおりかもしれない。しかし、あと10年たてばどうだろうか」と告げたと言います。そして、東京へ帰るとその友人から手紙が届き、「求めるなら変化は来る、しかし、決して君の知らなかった仕方で」、という短い詩が書かれてあったそうです。お話しの最後に、「このような会場に集まってくださる皆さんに、考えていただきたい。私たち古い世代の知らなかった形でこの国に変化がありうる、と。その変化は、5年、10年のあいだに実現されうるのだ、と考えていただきたい。そして、その変化を求めていただきたい」(岩波ブックレットNo.664/2005年11月)と語られました。

 その集会で鶴見俊輔さんは、国民投票で負けることもあるかも知れないと言われましたが、大江さんは勝てると言われます。私たちは、憲法改悪をねらう国民投票法を成立させないとか、少しでも良い内容の法律にするといった外堀も大事です。また、もしも国民投票が行なわれたら、過半数を超えて勝つという内堀を守ることはさらに重要です。そして、何よりも大江さんの言われるように、憲法九条を生かしてアジアの国々と和解し、世界中から戦争を無くしていくことこそが、私たちが求める最後の本丸なのではないでしょうか。

 そのために、本日の交流会に集った私たちは、京都でさらに過半数を超えるつながりが実現できるように、希望を持って取り組んでいきましょう。

 
守ろう憲法九条 2・18交流会 プログラム
全体会 基調報告と経験発表  1:00〜2:00

 ☆ 開会あいさつ。 
 ☆ 基調報告(大谷心基事務局長)。
 ☆ 地域・学区・分野で、特徴的なとりくみの報告

分科会 市町村・学区の運動、分野の運動  2:10〜3:30

 @学区・市町村・行政区の運動交流
   草の根の憲法運動、グッズ作り、日常会話からの憲法論議。
   集会・まつり、中規模の学習会、イベントなど企画・運営。
 A職場・職域
   会社・病院・保育所、商店街や町内会、仲間内からの憲法運動
 B文化芸術・宗教者
   音楽・演劇・映画・写真・絵画など・・・・・得手・才能を生かした憲法運動
 C講師活動
   学習会の開き方、講演・報告経験交流、

全体会 3:40〜4:20

 ★ 講演「改憲論の泣きどころ」

 ☆ 閉会のあいさつ。(交流会のまとめ?)

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